物理の勉強法が分からず、良い方法があったら教えてください。

Q.理科科目の中で物理だけが苦手です

現在高校2年生です。
1年生の時に理系科目の成績が比較的良かったので、将来の就職のことを考えて理系専攻コースに進みました。

ですが理科科目のうち物理の成績だけがどうしても伸びずに行き詰まってしまっています。
私自身文系・理系の適正があまりはっきりせず、国語や英語でもそれなりよい点数はとれている方と思います。

来年には高校3年生で受験を控えることになりますので、これから理系コースを続けるべきかそれとも思い切って文系コースに変えるべきか迷っています。

同じ理科科目でも化学や生物、地学は苦手ではなく理系クラスでも上位の成績を維持しています。
しかし物理だけはどうしても苦手意識があり、この一教科だけで理系進学を諦めてしまうというのも悔しい気がします。

理系大学でも選択方法によっては物理で受験しなくてもよいところがあることは知っていますが、先生や両親の意見で「物理の知識がないと理系の仕事についた時に困る」と言われて迷っています。
よいアドバイスをお願いします。

A-1.まずは基礎からわかりやすい参考書を使ってみましょう

まずは先生やご両親から適切なアドバイスをいただけているようで、とても勉強に適した環境にあるのだと思います。
高校生の「物理離れ」についてはかなり深刻な問題となっており、最初から受験のみを意識した学習方法をしてきたために高校で一切物理科目を学習しておらず、大学に入ってから全く授業についていけない学生が少なからず存在しています。

受験システム自体がおかしいと言ってしまえがそれまでですが、大学側にしてみれば医学や理学、工学分野などにおいては物理の知識は常識中の常識であり、受験科目とするかどうか以前に基本的な知識は必須であるといいます。
なので物理が苦手だからとそこで投げ出してしまっては、後に就職をしたときに大きな苦労をしてしまうことになります。

物理が苦手な人というのは得てして基本的な物理の考え方が理解できていないということがよくあります。
もし今苦手意識があるなら、どの段階でつまずいてしまったかということを教科書を見直しそこから丁寧に学習しなおしていくということが必要になります。

物理が苦手な人におすすめとなる参考書として河合塾が出版している「物理のエッセンス」というものがあります。
こちらは何度も改訂版の出される人気書籍で、非常にわかりやすく物理の基礎知識を示してくれる本として全国の予備校でも推奨されています。

A-2.学校の進度にこだわらずに復習をしてみては

まずは現在の教科書の進度から一旦離れて、基礎の部分から問題にあたってみるということがおすすめの方法となります。

また物理は毎年センター試験で難易度の高い問題が出されますので、傾向と対策を洗い出し過去問から自分が点数を取りやすい問題を集中的に練習していきましょう。