理系の業種に就いたらどれくらいの年収になるのか知りたいです。

文系と理系ではどちらが就職に有利でしょうか

高校生の時から「理系は就職に有利で年収も高い仕事に就ける」というふうに周囲に言われ、理系の大学に進学しました。
確かに医学部や建築学部など難易度の高い資格を取得する仕事の場合にはかなり高収入の仕事に就くことができるようなのですが、普通の理学部や工学部では先輩たちを見る限り正直それほど就職活動を楽勝していません。

非常に優秀で教授から推薦を受けられる一部の人は大学に残ったり、提携のある企業に研究職として入っているようですが、自分を含めごく普通の学生では文系学部の人同様一般企業への就職を目指すルートとなります。

そこではっきり教えてもらいたいのですが、理系学部出身者が就職先を探す場合、どういった仕事を狙って行けばより高収入を狙うことができるのでしょうか?
また文系学部も採用している企業の場合、理系出身者であるということで優遇されることというのはないのでしょうか?

技術職なら絶対的に理系学部が有利です

若者の理系離れと言われている近年では、理系の知識がある人材の育成は急務となっています。
これは専門的な業務を遂行していくためには高度な理系の知識は必須であり、商品開発の場面などでは大きな強みとなるからです。
企業側からも貴重な理系人材の確保は急がれているところであり、技術職においてはかなり優遇措置をとってくれています。

これまで技術職として就職をした人で比較した場合、平均年収はどの年代でも理系出身者が高くなります。
データによってばらつきはありますが、現在公表されているものでみていくと20代後半の研究職の平均年収では文系が401.3万円、理系は423.9万円です。

それほど差がないように感じますがこれが40代後半になると文系は654万円、理系は696.5万円と50万円近くの差がつくようになります。

更に興味深いのがソフトウエアネットワーク業界での年収比較で、平均年収が500万円までの層においては文系出身者が多いのに対し、年収500万円以上から逆転をして理系出身者が占める割合が一気に高くなります。

ソフト開発なら大きな差がつきます

ソフトウエアネットワーク関連の仕事においては、実際にプログラムを組む業務だけでなくWeb開発やサービス開発、運用・監視といったさまざまな分野があるため、それぞれの専門分野により年収も異なってきます。

ですので文系でも就職ができる一般業務をする仕事においては理系はそれほど有利ではないものの、専門知識が必要になるプログラミングやパッケージ開発といった部門においては高収入で勤務する理系出身者が多くを占めることになります。

理系出身者として就職するなら、専門性を高めた排他的業務ができるように勉強をしておくのがよい方法と言えます。