公務員を視野に入れているのですが、理系の公務員になる方法はありますか?

Q.公務員を目指しているのですが理系求人にはどういったものがありますか

これから大学受験を控えている高校生です。
進学先として理系の大学を考えているのですが、理系出身者の就職先として主に考えられるのが研究職や技術職となるため民間企業を目指すことになるのかなと思います。

自分としては将来の安定性を考えできれば公務員になりたいのですが、理系の大学で専門課程を経たあとに就職ができる仕事というのはあるのでしょうか。

理系学部を目指すのでできれば学校で学んだことを生かせるような仕事が望ましく、事務系の仕事ではなく技術を使う仕事を希望しています。

A-1.理系公務員としての業務は数多くあります

国家公務員や地方公務員というとどうしても役所内や学校などで決められた場所で事務業務を行う人というイメージがありますが、実際にはそれらの仕事は公務員のごく一部にとどまります。

公務員の採用枠には「技術職」が設けられており、特定の専門課程を受けた人が筆記試験を受けて採用されるようになっています。
国家公務員を例にすると、技術職の募集分野があるところとして国土交通省や環境省、経済産業省などがあります。
国土交通省では公共事業として行う建造物に関する知識が必須となりますし、環境省では大気汚染や廃棄物処理、原子力発電などの専門知識がなければいけません。

経済産業省では特許庁を管轄しているため、審査官として新しく出願される技術を審査したり、自治体での法案づくりのための助言をしていくことになります。

国家公務員だけでなく地方公務員でも同様に理系の知識を生かした専門職に就くことができますので、就職を希望する地域の試験情報や採用情報を細かく見てみるとよいでしょう。

いずれにしても公務員となるためにはまず公務員試験に合格をした上で、希望をする職種の採用試験を受けるという手順をとっていくことになります。

その点が一般の民間企業への就職と大きく異なる点となりますので、これから理系の大学へ進学し公務員を目指すのであれば自分の専攻分野の勉強だけでなく、国家公務員試験もしくは地方公務員試験のための対策勉強をしていくようにしましょう。

A-2.社会人になってからも再就職の道があります

なお理系公務員は新卒だけでなく社会人枠も用意されています。
実際に各業界で実績を積んだ人材をその能力を生かす形で採用をするということも多く行われているので、卒業後すぐに公務員になるということだけを考えるのではなく、先に民間企業に勤務をして実務を経験しておくのも1つの選択として頭に入れておいてください。

社会人としての採用を目指す場合も公務員試験への合格は必須となりますので、仕事をしながら公務員試験の勉強をしながらということになります。