就活の進め方について不安があります。どうやって進めたらいいか分からなくなってしまいました。

優秀な先輩が就職活動に苦労しているのを見て不安になります

現在大学二年生の理系学部生です。
今の学校のレベルは決して低くなく、所属しているゼミの先輩も非常に優秀な方が多く充実した学校生活を送っています。

しかしとても優秀なはずの先輩たちが、就職活動においてかなり苦労をしている様子を見ていると、果たして自分はきちんと就職先を見つけることができるのだろうかと不安になってきます。

もともと理系学部に進学をした動機が就職で有利になることを見込んでのことだったので、正直こんなに現実は厳しいのかと暗澹たる気持ちです。

しかしながら現在もなお「理系への求人は数多く出ている」という話はよく聞きますので、上手に就職活動を進めて行くためにはどういった心構えでいればよいか教えていただきたいです。

専攻分野だけにこだわっていては視野が狭くなってしまいます

理系学生の中でもとりわけ成績が優秀な学生ほど、自分の専攻分野に限定した就職活動をしてしまいがちです。
よくある就職活動の間違いとして工学部生なら自動車など機械メーカー、生物学部生ならバイオ開発といったように自分の専攻分野から直接的につながるところのみを希望するという傾向があります。

確かにそうした自分の専攻分野をそのまま企業活動の主軸としている企業への就職は魅力的なものですが、そこだけを就職先と思い込んでしまっては社会全体のニーズをつかむ視野が狭くなってしまいます。

例えば機械工学なら自動車や家電といった製品製造だけでなく、ハウスメーカーやビルメーカーの建築関連業や、電力会社や大工場を持つ各種メーカーからも求人が出されています。

一見すると文系企業のように見えるところであっても、理系の知識を生かせる専門職を募集していたりするので、まずは企業から出されている求人内容を詳しく調べてみてください。

また理系求人の中には「研究職」と「開発職」の二種類があり、これはそれぞれ求められる能力が異なってきます。
自分の適性が同じ企業からの求人でもどういった方面に向いているかをしっかり分析できていないと、どうしても採用面接時のミスマッチを生み出してしまいます。

「研究職」は企業内研究室に所属し、その企業で必要とされている分野の技術を研究していく仕事です。
一方の「開発職」は研究された技術を使用して実際の製品や商品としての形にしていく仕事となりますので、研究職よりも営業色の強い能力が求められてきます。

就活ではコミュニケーション能力を示すことも重要

就職活動において近年重要視されるのがコミュニケーション能力です。
自分の専攻分野や研究内容ばかりをアピールするのではなく、世間のどういったことに関心があり将来どういう仕事をしていきたいかといったこともうまく伝えていきましょう。