理系大学に進学しますが、在学中に苦労することはありますか?

Q. 理系学部ならではの苦労があったら教えてください

この春から理系の学部に進学することが決まっています。

就職の有利さや自分の適性から理学部を選択したのですが、在学中はかなり厳しいという噂も聞いています。どの学校や学部に進学してもそれなりの苦労はあることと思いますが、理系(特に理学部)ならではの苦労や困ることがあったら事前に教えてもらえないでしょうか。また入学前にやっておくと便利なことがあればそのあたりも併せてアドバイスをいただければ幸いです。

A. 高校での勉強が相当重要になってきます

理系学部において最も重要になってくるのが高校までの数学の成績です。

最近は私立大学などで受験する科目を少なく絞っていたり推薦枠で早々に入学が決まるケースがあるようですが、そうした入学方法で不安になるのが基礎学力です。

というのも理系学部である理学部や工学部、電子機械や生物・化学などの学部は全て高校までで修了することになっている科目を、わかっていること前提の授業となるからです。ですので例えば機械工学に入学する人が高校で物理を選択していなかったりすると、授業のかなり初期の段階でつまづき全くついていけないという状態になってしまいます。

難関大学に入学された方ならば問題ないこととは思いますが、数学Ⅰ・Ⅱ、物理、化学、生物の学力は落とさないようにしてもらいたいです。それと、入学してからの授業で高校の時に習った単元を確認する必要もよくあるので、高校のときの教科書は捨てずにとっておき、いつでも参照できるようにしておいた方がのちのち買い直しをしなくてすみます。

数学や理科科目についてもそうですが、同様に継続的に勉強をしていってもらいたいのが英語です。将来的に研究職や技術職に就職を考えている人なら、英語の文献を読んだり英語で開催される学会の視聴が必須となってきますので英語力がそのままスキルに直結してきます。センター試験を受けた人などは卒業時点でかなりの英語力があることと思いますのでそこで勉強をやめてしまうと、あとから勉強しなおす必要があり、とても苦労してしまうことになります。

大学の単位と科目| 高校生のための進学ガイド|マイナビ進学

A. 金銭面についての計画も立てておきましょう

勉強とは別の生活面で苦労しがちなこととしては、まず理系特有の学費の高さがあります。

実家に十分に経済的余裕があればよいのですが、そうでない場合には奨学金やアルバイトなどで学費を埋め合わせしていかなければいけません。ただでさえ忙しい学校生活にアルバイトを目一杯入れてしまうと、睡眠時間を確保することができずに体を壊してしまうかもしれません。ここ最近ではブラックバイトなど学生側の予定を無視した無理なシフトを強要するバイト先もあるようなので、アルバイトを選ぶときには信頼できるところにしましょう。

また、入学前であれば、大学が所有や提携をしている学生マンションや寮への引越しを検討してみるのもいいでしょう。これらは、遠方の出身者や留学生を誘致する目的で作られているケースが多く、一般的な物件と比べると家賃がとても安くなっているのが特徴です。設備の充実度やセキュリティにも恵まれているので、費用を節約しつつ学生生活を謳歌する場所としては優れた環境と言えるでしょう。

著名な理大であれば、慶応義塾大学なども学生寮を提携しています。これらは入学後でも引越し可能なケースも多いため、引越しをする際の候補のひとつとして憶えておきましょう。

慶応義塾大学(日吉キャンパス)の学生寮物件<毎日コムネット>