就職しようか院進学しようか迷っています。

院卒は就職に有利になりますか

現在大学3年生です。
来年には本格的に就職活動がスタートするのですが、このまま卒業をしてしまってよいものか少し迷っています。

私は現在生物学でバイオマスエネルギーの研究をしているのですが、大学4年間だけで学習を終わらせてしまうのは惜しくもっと深くこの分野を研究したいと考えています。

理系の就職では院卒の方が有利という話もちらほら耳にするのですが、その反対に院卒になると就職できる場所が限られてきるという意見もあります。

私の身近には大学院に進学をした人がおらず、院卒になることでどういったメリット・デメリットがあるのかが正直よくわかりません。
もし就職ではなく進学を選んだ場合、どういったことが将来に起こってくるか詳しい方に教えてもらいたいです。

進学をする場合でも就職活動は経験しておいた方がいいです

まず先に結論から言うと、大学院への進学が許される環境なら進学をしておいた方がいいです。
大学院進学といっても2年間の博士前期課程(修士課程)と、さらに3年間の博士後期課程(ドクター)の二種類があります。

大学によっては一貫性博士課程としていたり、修士課程のあとに博士課程を4年制にしていたりもしますので進学をするときにはそのあたりも調べておいた方がよいでしょう。

このうちドクター取得まで進む人というのは少なく、ほとんどの人が修士課程を終えたところで就職活動をします。
これは金銭的な問題もありますがドクター取得まで最低でも5年がかかるため最短でも卒業時の年齢が27歳とかなり高くなってしまうことが関係しています。

ドクターは医師など特殊な専門研究をする人が選ぶことがほとんどで、一般的にはその後民間企業に就職するのではなくそのまま大学に残るかもしくは専門研究所に研究員として配属されるようになります。
しかしそうした大学や研究所への採用枠はかなり狭く、空き口が見つかるまで大学に残り続けるという研究員もかなり多くいます。

もし将来的に研究員や大学教授を目指しているなら、民間企業へ就職するよりも相当に厳しい現実があることは知っておいた方がよいでしょう。

進学を前提とする場合であっても、大学在学中に就職活動には参加をしておいた方がいいです。
大学院では就職関連セミナーが減り、自分で活動を調べて行わないといけなくなります。

修士課程まで選択すると専門職ではかなり有利

修士課程までの進学の場合、就職をするときの選択肢はかなり広くなります。
特に現在の専門はバイオマスエネルギーとのことで、かなり企業からの求人は多いことと思われます。

大卒で就職をするよりも修士として就職をした方が同じ研究職でも待遇が上となり、重要な研究に携わることができる可能性が高くなります。