工学部に進学をするとどういった仕事に就けますか
現在理系進学クラスに所属しています。
これまではなんとなく理系科目の方が得意ということで現在の進路を選んできました。
受験する大学を決めるという段階になり、現在の得意科目からは最も合格の可能性が高いのは工学部であるというようにアドバイスを受けました。
自分としては現在のところ特になりたい職業があるというわけではないのですが、自分の得意科目を生かせるのであれば工学部への進学もよいかなと考えています。
そこで質問なのですが、私のようにはっきりした進路が決まっていない人が工学部に進学をした場合、将来的にどういった職業に就業することができるでしょうか。
工学部で実際にどういったことを学ぶかや、今後必要となる工学系人材について教えてください。
工学部で学べる幅広い分野と可能性
日本では理系人材が不足していると何年も前から言われていますが、特に医療系と工学系では深刻な人材不足となっています。
工学系の分野は日進月歩で進化しており、今も新しい技術を開発する高度な人材が多くの企業から求められています。
まず工学部といっても専攻できる分野は数多く、幅広い選択肢の中から選ぶことが可能です。
大きく分けると「電気系」「建築系」「化学系」といった三種類があります。
「電気系」ではシステムの構築や制御など、電子通信分野に関することを学びます。
「建築系」は設計担当者から出される設計図に従って実際に建造物を構築するための技術を学んでいきます。
「化学系」で学ぶことは、生物学に近いバイオテクノロジーやエネルギー研究といったものです。
いずれも「ものづくり」に関する分野となりますので、自分の興味や関心により入学後の進路を決めていくのがよいのではないかと思います。
全国にある工学部では、学科として数多くの部門を設置しているので、入学時にあらかじめ専攻科目を絞ることができます。
工学部に設置されている学科は数多くありますが、将来性ということで選ぶなら、やはりおすすめは機械工学や情報メディアでしょう。
機械工学では世界的に開発が進められているロボット研究をしていくことができますし、情報メディア工学ではAIなどインターネットメディアに関する研究をしていくことができます。
日本国内では建築関連の人材も不足しているので、ハイレベルな建築工学を学ぶことができれば建築現場での責任者などを目指すこともできるでしょう。
工学部に進学することで身につけられる内容は、理系関連の仕事全般に通じる非常に実用的なものです。
就職に関してはかなり有利な学部と言えますので、もしまだ進路がはっきり決まっていないなら、入学してから自分の関心のある分野を探してみるのもよいのではないでしょうか。