院進学するメリットとデメリットがあれば教えてください。

大学院に進学することで不利になる点はありますか?

大学院への進学を控えています。
もともと専門分野の研究をしたくて理系の大学に進学をしたので、大学院への進学はかなり早い段階から意識をしてきました。

今の研究グループの中にも数人同じように進学をする人がいるのですが、大多数は大学卒業と同時に就職をすることになります。
自分で選んだ道なので後悔をすることはないのですが、実際のところ大学院にまで進学をすることで何らかのデメリットがあるのではないかという不安もあります。

私自身大学院への進学を決めた動機が単純に研究が好きだからということなので、大学院に進学することによって得られるメリットも正確に理解しているとは言い難い状態です。

実際に大学院に進学をした人にお聞きしたいのですが、大学院に進学してから社会に出ることで何か大きな違いを実感したことはありましたか?

研究が好きなら充実した2年間になります

大学院進学ののち、一般企業の研究職に就職をした者です。
私も自分の専攻分野の研究が好きで、大学4年間ではまだまだ未練が残ると感じていたことから両親にわがままを言い進学を許してもらいました。

結論としては就職に関しては期待していたほど有利という感触はなかったものの、自分自身の人生として見た場合には非常によい選択をしたと思っています。

理系学部は大学在学中からレポート提出や実験で非常に忙しく、文系学部と比べて余裕のあるキャンパスライフというわけにはいきません。
おそらく普通の理系学部生は4年間の在学中を駆け足でかけ抜けていくという感覚になってしまっているのではないかと思います。

しかし大学院に進学をすると自分の専門分野の学問だけに集中できるため、専門外の勉強のために時間を割かれることがなくじっくり考えをまとめる時間がとれるようになります。

大学院では国内外の学会に参加をすることができるようになるので、研究職の先輩方との人脈を大きく広げることもできます。

デメリットは金銭的な問題です

先の方の説明を補足します。
あえてデメリットを挙げるとすると、まず金銭面の負担がかなり大きくなるということです。
大学から同じ系列の大学院に進学する場合でも入学金がかかりますし、年間の学費は実験実習料を入れると相当の額になってきます。

私立の大学院なら初年度で130万円程度、2年目も100万円近くを学校に納めなければいけません。
大学院向けのインターンシップや、研究所の手伝いといったものはありますが、アルバイト料としてもらえる金額は微々たるものなので、家庭の経済状況によってはかなりアルバイトを入れないといけなくなります。

ですがせっかく本腰を入れた研究ができる大学院生の生活をアルバイトで埋めてしまうのはもったいないことです。