公務員と民間でどちらに就職するか迷っています。アドバイスをください。

将来性のある就職をしたいと考えています

大学1年生です。
現在文系学部に所属しているのですが、最初の就職説明会を受けたことで進路について真剣に悩むようになりました。

私の両親はサラリーマンで自分も会社員になるものと思ってこれまで勉強をしてきましたが、先に就職をした同級生や親類の話を聞いていると、現在民間の会社ではかなり苦しいということを耳にします。

公務員になれば安定してずっと就職ができるというふうなことも聞き、実際既に公務員試験対策のための勉強をしている同期生もいます。

しかし将来の安定のためだけに公務員になるというのも、今ひとつ自分の中で納得ができません。

実際のところ、民間企業と公務員のどちらを目指すのがよい選択なのでしょうか。
将来についての考え方のアドバイスをください。

公務員と民間企業は二分されているわけではありません

公務員と民間企業というとまるで全く異なる2つの仕事のように思うかもしれませんが、実際にはそれぞれの中にたくさんの職種があります。

公務員にも国家公務員と地方公務員とがあり、さらにその「公務」の中にもかなりたくさんの種類があります。

民間企業と公務員の一番大きな違いは、その給与がどこから出るかということです。
民間企業の場合は営利を目的とした活動から出た利益の中から給与が出されるのに対し、公務員では給与は税金によって賄われます。

公務員の仕事は種類はたくさんありますが、いずれも国や地域自治体のための仕事ということになり、社会全体のための活動をしていくことになります。

すでにご存知のように公務員になることで、将来的に安定的な仕事をしていくことが可能です。
民間企業の場合、その営業で利益が出なくなってしまったらそこで廃業になりますが、国や自治体はなくなるということはまずありませんので、そうした意味ではとても安心でしょう。

安定的な仕事であるということで、住宅ローンなどの大きな金額の借り入れもしやすくなりますし、社会的な地位もかなり高いものとして扱われます。

民間企業のようにボーナスの額が極端に上下することもなく、必ず一定の時期に決められた金額が支給されるというのも魅力です。

しかし一方で社会に奉仕をするということが公務員の役割なので、そこからいくつかの制限を受けることにもなります。

国家公務員であれば国家公務員法により服務規程が定められており、それに違反する行為は懲戒対象です。

副業の禁止や守秘義務など、場合によりかなり厳しい制限も受けます。
安定性だけということを考えて就職をすると、そうした日常活動の制限を窮屈に感じることもあるかもしれません。

公務員になるのであれば、社会に奉仕をするために就職をするのだ、という覚悟はしておいたほうがよいでしょうね。