これから大学進学をするにあたりお金について知っておきたいです
受験を控えている高校生です。
私は長子なので家族で初めての受験ということになります。
進学希望の学校は地元ではなく遠方の大学なので、今からどういった方法で進学をするかということを調べているところです。
年の近い兄弟もいることから、できるだけ親には経済的な負担をかけずに進学をしたいと考えています。
そこで知ったのが進学のためのお金の準備方法として「奨学金」と「教育ローン」があるということです。
ネットでは「奨学金の返済が苦しくて貯蓄できない」というような社会人の方の話をよく目にするのですが、実際のところどういったデメリットがあるのでしょうか。
できるだけ負担を軽くするための方法についてのアドバイスをください。
奨学金にもいくつか種類があるので調べてみてください
「奨学金」という言葉はそのまま解釈をすれば「能力のある学生に対して修学を促すために給付するお金」ということになります。
ですが現在日本で最も多く利用されている日本学生支援機構(JASSO)の奨学金制度は、返済を前提にした貸付金制度です。
諸外国では「奨学金」と言えば国や自治体による給付型なのですが、日本においては実質的にはローンと同じになってしまっています。
実際にこのJASSOの奨学金制度は貸与利率が高く、多額の給付を受けた学生が卒業後30歳以上になるまで返済を続けているようなこともあったりするのです。
一方で「教育ローン」というのはJASSOのような支援機構ではなく、金融機関が行っている貸付制度となります。
これは住宅ローンやマイカーローン同様に、後から返済されることを前提にした借金のことです。
奨学金とどう違うかというと、教育ローンは金融機関が行う利益目的のための金融商品であるのに対し、奨学金の原資となっているのは寄付金や税金であるという点です。
しかし貸し付けられる金の出処がどうであれ、利率をつけた返済をするということで考えると、両者にはそれほど違いはないと言えるでしょう。
なお奨学金にはJASSO以外のものもあり、地方公共団体が行っている場合や、大学や専門学校が独自に行っているものなどがあります。
そうした独自の制度で行っている奨学金の場合、JASSOに比べて利率が低めであったり、完全給付型であったりすることがよくあります。
ですがそうした奨学金は誰でも受けられるものではなく、成績が一定以上であることや家庭の収入が一定以下であること、卒業後の進路などいくつか制限がついてくるのです。
特に地方公共団体では地元にUターン就職をすることを前提として給付するような場合が多いので、将来のことを見据えて選ぶようにしてみてください。